2018年度 歴教協本部主催「授業作り講座」のお知らせ

11月 授業づくり講座のお知らせ

  • 高等学校 社会科  『「困難さ」を持つ生徒たちが私に教えてくれたこと』
  • 講師 日達 綾 さん (高等学校教員) 
  • 内容  分かりやすい1時間の授業づくりのプラ ンニング、発問の仕方や声かけ、生徒との関係づくり、など
  • 会場  東京学芸大学附属竹早中学校
  • 日時 2018年11月18日(日)10:00~13:00
  •  教員の方,学生の方,教職を志す方,どなたでもお気軽にご参加ください。

 ※ 普段着で構いません。    ※ 参加費 500円(学生は、200円)

 ※ 事前予約などは必要ありません。途中参加,退出も可能です。 

 

   詳細については、下記PDFを開いてご覧ください。

2018年度11月授業づくり講座 ホームページ版 (1).pdf
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9月 授業づくり講座の報告

                          2018年9月16日(日)1000~1300

                          東京学芸大学附属竹早中学校

 

 「特別の教科 道徳」ってなんだ?~子どもの内心に介入しない指導・評価

講師 宮澤弘道 さん

    参加者18名(小9,中5,特支3,学生1)

*宮澤さんからのメッセージ

当日は多くの現役教員の参加があり、関心をお持ちの先生方の存在に励まされました。また、これまで話をさせていただいたどんな会よりも参加者の具体的な質問が多く、授業づくり講座がこれまで行われてきた学習の質の高さを感じることができました。

 とはいえ、多くの先生方にとって道徳教科化はいくつかのトピックの1つでしかありません。また、教科書・指導書・ワークシートが使用されている小学校現場においては「困ることなく」教科書通りに実践できてしまう怖さがあります。だからこそ、まずはたくさんの先生に「困って」もらえるよう、教科化された道徳の本質的な変化について伝え、カウンターとなる授業を提案していけたらと考えています。この度は貴重な場を用意していただき、ありがとうございました。

 

*参加者の感想

・講座に参加して、人権教育の大切さを改めて感じた。子どもを一人の人間として尊重することを大切にして、道徳教育も含め日々の教育活動に取り組んでいきたい。

・教科化してもやることはそう変わらないのではないかと安心していた自分がいたが、反省の嵐だった。

・講座で聞いた「中断読み」を使って、子どもたちどうしが多様な考えに触れる機会にしていきたい。

・道徳に関して、ここまで考えたことはなかった。道徳に対する社会科教員としての使命も強く感じ、今日学んだことを普段の実践にも生かして生いきたい。

・道徳が現状抱える問題点をよくわかっていなかった。本日の講座を聞いて、現場ならではの問題点、課題点を知るとともに道徳を教科化する難しさを理解することができた。

・講座を通して、道徳資料を信頼しすぎてはいけないと思い、職場の先生にも伝えたくなった。また、自分は気を付けるアンテナを高くしておきたい。

・教科書に書かれていることを中心に、正しい一つの答えを学び、覚えることが大事だと考えていた。今回の話を聞いて、子どもの考えを縛らずに認め合うこと、個人の考えを大切にできることを目指した世の中にできる教育ができればと思った。

・道徳の教科化の捉え方について、教員、保護者、子どもの視点から大変わかりやすかった。人権教育を道徳に取り入れる危険性については特に印象的だった。

・自分の勤務校では、「ねらい」に忠実になることばかりが話題になるので、「ちょっとこわいな」と思っている。当日の空き時間で、指導書に目を通して授業を行うというくり返しだったが、もっと真剣に取り組まなくてはと思った。

・科学的でない道徳が、科学的である各教科を支配してしまうことに、自分自身も違和感を持った。

・道徳の授業内容、方法、評価まで、とても分かりやすく説明していただき、とても勉強になった。

・教科書の内容をしっかり分析して、どう授業に活かせるかを考えていく必要性があることを実感した。

・今回の講座を通して、道徳の授業をすることが少し楽しみになった。

 

*担当実行委員から

 「道徳の教科化」というみんなが悩んでいるテーマだったので、参加者から、活発に質問が出て、宮澤さんが丁寧に答えて下さって、良い講座になったと思いました。

道徳が教科化されることで、教えることが明確になった一方で、そのことが子どもたちの思想や価値観を縛ってしまう危険性もあることがよくわかりました。理論的なことに加え、実例を交えたお話も多く、自分の道徳に対する指導のしかた、向き合い方を見直すきっかけになりました。道徳が教科化されるこのタイミングで、ただなんとなく教科書や指導書の通りにするのではなく、道徳をどのようにとらえ、現場で授業していくのかを考えていかなければならないと感じました(森下周亮)                

 

9月授業つくり講座のご案内
9月講座の詳細がわかります。
9月授業つくり講座のご案内.pdf
PDFファイル 225.8 KB

社会科授業づくり講座(FW)~7月講座の報告

「戊辰戦争150年」の上野を歩く

講 師:東海林次男さん

2018年7月15(日) 

参加者 25名     

                    

<講師からのコメント>

 今回は、猛暑の中、江戸・幕末維新・戦時下の3つの時代の上野を歩きました。ライトアップをするほどの人気があった上野大仏。関東大震災で頭が落下したことから忘れられていきました。それが合格大仏として売り出した56年前から、また知られるようになりました。

戦時下の金属供出があり、もうこれ以上落ちない大仏に。商売上手ですが、方広寺大仏に見立て、3度も地震にあい、金属供出もあったんだよ、ということは語らせたいですね。

同様に、本坊表門や「戦死之墓」、「慰霊碑 哀しみの東京大空襲」などにもそれぞれの思いを。語らせるのは、あなたです。

 

<参加者の感想(抜粋)>

* 東海林さんにはたくさんの写真・地図など、資料を用意していただき、大変分かりやすく学ぶこ

 とができました。次の3つのことが、強く残りました。

・寛永寺の広さに、あらためて驚きました。天海は江戸城の鬼門を守るため、京に範をとり比叡山を東叡山、延暦寺を寛永寺。琵琶湖は不忍の池で竹生島を弁天島として築かせたと知りました。そういった考えは、天下統一を終えたばかり(江戸という日本の片田 舎に都を築いた江戸幕府にとって)の江戸幕府には心強いものがあったと思います。天海の出生がある程度明らかになる、川越の喜多院に天海が眠るミニ東照宮のような「慈眼堂」がある理由が納得できました。

・せっかく無血開城し江戸城に入れると思った明治新政府にとって、徹底抗戦を叫ぶ彰義隊は頭の痛い問題だったと思います。明治政府は、西軍を官軍、東軍を賊軍といい戦死者を弔わない上野戦争は、その後の政府の「西南の役(日本国ではない国との戦さ)」、「琉球処分(琉球王国をなくす)」、韓国併合(植民地政策)、満州国(植民地政策)といった侵略戦争への道の第一歩でした。天皇を守る、天皇のために死ぬといったことがすでに始まっているように思いました。

・東京大空襲における「逃げるな、火を消せ」という「防空法」は、ひどいですね。

 

   東海林先生、暑い中、案内と説明ありがとうございました。

 上野は何度も訪れているのですが、社会科的な内容は何も知らなかったのだなと 気付かせて頂きました。特に、京都を模して作られているということが印象に残っており、是非、自分でも生徒に伝えていきたいなと思っています。戦争や空襲に関する史蹟も多く、時間をかけて歩いてみると、総合的に学べる良い場所だなと勉強になりました。準備等、時間をかけて頂いたと思います。本当にありがとうございました。 

 

   いつもぶらぶらと歩いている上野公園。これまでも見えていたはずだったのに、私

 は何も知らずにいたのだな。もったいなかったなぁ。知らないことを知るって楽しいなぁと、小学生のようにわくわくして1日を過ごしました。そして、教師はこんなに楽しい思いを提供できる存在なのだ!と、改めて実感しました。自分もそうなりたいと強く思います。参加して本当によかったと思いました。ありがとうございました。  

     

<担当実行委員から>

 今年度のフィールドワークも猛暑の中でしたが、25名の参加者のもと安全に実施することができました。上野の街には、動物園や科学博物館、アメ横だけでなく、東京大空襲の慰霊碑、彰義隊の墓や上野大仏、徳川家に関する寛永寺などたくさんの歴史であふれていることが今回のフィールドワークでわかりました。

今回は、中学生(6名)や特別支援学校教員(5名)など、社会科に携わる教員以外の方の参加もあり、沢山の方と学びを共有できたことが嬉しかったです。これも実行委員の呼びかけ、そしてわかりやすい資料と丁寧な解説で上野の街を案内してくださった東海林先生のお力添えがあったからだと思います。ありがとうございました。

 

社会科授業づくり~5月講座の報告

 

講師:斎藤英樹さん(元埼玉中学校教員・現文教大学講師)

 

テーマ ①過労死裁判を起こした遺族と中学生の交流

     ②大学生のブラックバイトについての授業

 

日 時:5月27日(日)10時~13

 

会 場:東京学芸大学附属竹早中学校

参加者数と校種 12名(小学校2名 中学校6名 高校2名 特別支援学校2名)

 

参加者の感想 

 

 

  ・問題のあることについて、「見過ごしてしまう」「我慢してしまう」ことが続いていくと、

  人は「このぐらい我慢すべきだ」と正当化してしまう危険性があると感じました。また、一

  人で訴訟を起こした人たちのことを伝えることは、その人の行動に助けられる人たちが沢山

  いることを明らかにすることにつながり、社会を変えていく力になりうると思いました。現

  在では、国会で審議されている「働き方改革」の問題を考えることもできると思いました。

 

・斎藤先生の授業に向き合う姿勢に信念を感じ、改めて自分の授業づくりを見直すところがあるなと感じました。社会の授業を通して、どんな生徒になってほしいか、どうしたら、生徒の思考をより深くさせることができるのかを見失わないようにしていきたいです。

 

・普段の授業実践の方法や心構え、過労死の実態と内容、大学生に聞いたブラックバイトの現状、学級経営で大切なことまで、様々な内容を教えていただき、明日からの学校を頑張ろうと勇気が出ました。また、授業に対して、懸命に向き合い、生徒をワクワクさせる、成長させるようにしていきたいです。生徒にこのような人になりたいと生きる糧を与えることも社会科の授業だと思いました。

 

・「理不尽=ブラック企業・部活・バイト」につながっているというのが印象に残りました。嫌なことを嫌だと言えない、耐えるしかないという雰囲気が過労死や自殺等の悲しい人をつくってしまっているのだと感じました。学校内でもそうですが、大人も多少のことは何でも言い合える雰囲気をつくることが大事だなと考えるようになりました。

 

・過労死裁判やブラックバイトの実態を通して、理不尽なことに対応できる力をつけたいと共感しました。何が理不尽なことへの抵抗で、何がただのわがままなのかの区別も難しいなと感じました。「ダメなものは、ダメ」という指導も時には、必要であり、その線引きも考える必要があるのではと感じました。

 

・発問が授業を支えるキーワードであり、そのための教材として「手紙」というのは新たな発見でした。また、教師の演じる力も必要であるという点で、授業でも赤面しながらも演じて生徒たちを引き込んでみたいと思いました。

 

・税の負担が重くて人民が逃げ、律令制が崩れた=民衆の行動により歴史が変わったと    いう実例が良かったです。上尾の研究会で学んでいたころから、教材の選び方や授業の流れがすごいとは思っていましたが、今回の講座で、まとめて話が聞けて良かったです。

 

・歴史の授業も手紙の授業もまねしてやってみたいです。特に地域のことを考えて発問することで歴史が自分のものとして捉えられることやこの授業をしなければ公民をやっている意味がないというのが基準になっていることが心に残りました。

 

・発問のまずさによりその後の授業がグダグダになった経験は数知れず…。斎藤さんが  3つの種類に一般化され、すっきりとお話してくださったことがとても分かりやすかったです。しかも一方的な報告ではなく対話型ですすめられたことも、楽しく参加できました。アクティブラーニングとか、生徒が主体的に参加する授業と唱えながら、教師自身がそのような経験がほとんど無いのは珍しいことでは無いと思います。それなので大学でも同じように授業をされていると伺い、斎藤さんに担当してもらっている今の学生は幸せだなぁと感じました。

 

 

 

斎藤英樹さんより

    私の拙い話を真剣に聞いて頂き、そして多くの質問をして頂いたことをありがたく思いま

   す。加されたた皆さんの姿勢に、次のことを思い出しました。私が30 代のとき、定年間近

   の教師に「先生は、なぜそんなに、いろいろとアイディアが生まれるのですか?」とたずねた

   ところ、「学んでいるから」と応えてくれました。そして、私が定年間近のときも、同じよう

   な質問をされ、同じような応えをしました。

    日曜日にわざわざ会場へ来て、学ぼうという姿勢が、教師を成長させることになると改めて

   思いました。参加された皆さんのこれからの授業づくりに期待しています。

 

 

 

5月講座担当実行委員より

 

 今年度最初の授業づくり講座への御参加、ありがとうございました!生徒が主体的に学ぶため

の発問の仕方や工夫、歴史を学ぶ意義については、生徒が住でいる地域との関連性を見いだす題

材を用意するなど、授業づくりにおける大切なポイントを教えていただきました。また、ブラッ

クバイトの授業は、これからの働き方改革を考える上で非常に重要なテーマだったと思いまし

た。理不尽なことに対しては「NO」を言える生徒を育てていきたいですね。

 

 特に、印象的だったのが、過労死裁判の遺族の方への手紙のやりとりを通した授業実践です。

手紙を書くことで、自分の思いや考えを誰かに伝えることや書いた手紙に対する返信(何らかの

反応)があることは、生徒にとって貴重な体験であり、意義深いものになることがわかりまし

た。私は、特別支援学校に勤務していますが、ぜひ、授業の中で手紙のやりとりを通して、社会

に自分の思いを発信する取り組みをしていきたいなと感じました。

 

 

 

次回は、7月のフィールドワークです。

今回は、学生の参加がなかったので、次回は、たくさんの学生の方にも来ていただけると嬉しいですね。実行委員の皆様、宣伝のご協力よろしくお願いいたします

   

授業づくり講座~5月講座の案内~
5月27日に行われる授業づくり講座についての詳細がわかります。
授業づくり講座~5月講座の案内~.pdf
PDFファイル 194.5 KB
7月授業づくり講座
7月授業づくり講座の詳細がわかります。
申し込み方法についてもわかります。
7月授業づくり講座のお知らせ.pdf
PDFファイル 948.7 KB

本部主催の「授業作り講座の年間計画」については下記をご覧ください。

社会科授業づくり講座 年間予定表
「授業づくり講座」の2018年度年間予定表です。
社会科授業づくり講座 年間予定表.pdf
PDFファイル 750.7 KB

NEW! 第10回Youth Salon の報告と次回Youth Salon例会のお知らせ

次回Youth Salonは 

10月20日(土)

>>詳細ページへ

NEW! 9月湘南支部例会の報告をアップしました。

次回湘南支部フィールドワークは 11月23日(金)です。

 例会は1月に予定しています。

>>詳細ページへ

川崎支部 NEW!9月例会の報告をアップしました。

次回例会は12月15日(土)

>>詳細ページへ

 NEW!本部主催「授業づくり講座」9月講座の報告と11月講座のお知らせをアップしました

>>詳細ページへ

NEW!横浜支部例会の報告をアップしました。次回横浜支部例会は2018年12月14日(金)です。

>>詳細ページへ

 4月1日のミニフィールドワークの写真と見学記をアップしました。

 2月25日のミニフィールドワークの写真と見学記をアップしました。

 横浜市上郷深田遺跡についての冊子をアップしました。

全国大会報告のページ・神奈川歴教協のページアップしました。現地見学Fコース見学記をアップしました。>>詳細ページへ


▲その他、新着情報はこちら


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