福島南コース 1日目



取り残された過去、閉ざされた未来

 

~福島県原発災害地の今~

 

歴史教育者協議会宮城/東北大会 

現地見学 福島南コースで見て、聞いて、感じたこと

 

富岡駅の前で
富岡駅の前で

 

 

8月11日(火)

東北学院大学出発→浪江町→双葉町→大熊町→富岡町→楢葉町

(泊)いわき市湯本温泉 ホテル吹の湯

 

 


楢葉町の 宝鏡寺で
楢葉町の 宝鏡寺で

 

 

8月12日(水) 

ホテル出発→いわき市久ノ浜漁港→Jヴィレジ→天神崎公園→宝鏡寺→JR常磐線いわき駅で解散



>>福島南コース 2日目はこちら

福島県浜通り地方

宮城県・福島県についての個人的思い出


 教員になった年の夏、歴史教育者協議会花巻大会に参加するついでに東北地方を旅行しようと、福島県の五色沼周辺と宮城県仙台市に寄り道しました。これが東北地方初体験でした。その後、福島県は会津大会、宮城県は前回の仙台大会のために訪れました。その間にスキー修学旅行の引率や山形大会で東北地方に行く機会がありましたが、しばらくは、遠ざかっていました。


 そして次に東北を訪れたのは、2011年10月。神奈川県歴教協有志で地震・津波災害を現場で学ぶために宮城県の沿岸部を、また2013年3月に高教組の企画で福島県の原発被災地を訪問しました。宮城県山元町でのボランティア活動も1回あります。

 

 今回、宮城/東北大会の参加申し込みと同時に福島南コースの参加申し込みを行いました。理由は、浪江町について個人的に若干のこだわりがあったこと、また原発事故によって住民が避難を余儀なくされたその土地が今、どうなっているかをきちんと見ておきたいと思ったからです。


案内人 伊東達也さん

 原発問題住民運動全国連絡センター筆頭代表委員 

 原発事故いわき訴訟原告団団長

 

 事故前から原発問題に取り組み、事故によってさまざまな苦悩を抱えている地元の住民だからこそ、わかる原発事故の問題を個人的なエピソードも交えながら、わかりやすくお話しいただきました。

 

 以下の記事で「青枠の囲み」は伊東さんのお話です。

 


【 】の数字は、空間線量の測定値です。単位はμSv/h(マイクロ・シーベルト/時間)。

測定には、近所のスーパーで手に入れることのできた家庭用放射線測定器「AIR COUNTER_S」(エステー株式会社製、購入費用2000円)を使用しました。ガンマ線を測定し、誤差±20%です。バス車内で測定した値もあります。また1つの場所でかなり上下の変化を繰り返しているので、測定値はある瞬間の測定値ということになります。

 

8月11日(1日目)

 

13:30、閉会集会終了後、あわただしく集合しバスに乗車。

東北学院大学を出発。一路、福島県の浜通りを目指す。    【0.05】

 

13:55頃、仙台空港付近を通過し、                                               【0.10】

阿武隈川を越えたところで、両側が山裾の森となった。    【1.16】       

      

       14時過ぎ、山元町に入る                                【0.28】 

水田の多くが雑草におおわれている。ところどころにコブ状の盛り上がりが見える。少しだけ緑色が濃い。除染で剥ぎ取った土か?

14:20、相馬市に入る

ここから福島県。                        【0.05】


14:30、南相馬市に入る                  【0.06】


14:35、南相馬鹿島SAで休憩。                   【0.12】

こんな掲示がありました。


14:55、浪江町に入る                   【0.57】

まるで時間が停止したかのような町並みが続く。

浪江町の現状や問題については、8月9日の全体会で、

馬場町長の特別報告を伺った。

                                    【1.21】

 

15:10、双葉町に入る                      【0.15】

家々の前は、勝手に入れないよう封鎖されている。自分の家であっても許可なしに立ち入れない。もっとも放射線量が高くて地域への立ち入りそのもそのものが制限されている。      

【1.17】

15:20、大熊町に入る                   【2.00】

 水田だった場所に、除染作業で出た

汚染物を詰め込んだ、黒いプレコン・

バックが3段重ねで妙にきちんと積み

上げられている。

  いわゆる仮置き場だそうだが、

はたしていつまで「仮」なのだろうか。                                                 【3.88】


15:30、富岡町に入る                   【0.98】

第2原発近くを通ってエネルギー館(原発のPR活動の拠点)前を通過。

なんだかディズニーランドにあってもおかしくない感じ。

東京電力福島第2原子力発電所エネルギー館


入場無料で、分厚い本もタダでくれて、しかも係りの人から「ありがとうございます」とまで言われて  ・・・うれしかったとか。



正式名称:東京電力福島第2原子力発電所エネルギー館



15:35、富岡漁港                     【0.15】

 除染作業で出た汚染物を焼却して量を圧縮する施設がある。

また福島第2原発のベントのための排気塔や原子炉建屋・

タービン建屋が見える。

ベントのための排気塔


【1.56】

撮影後、測定値が上昇

タービン建屋と原子炉建屋原子炉建屋


16:40、旧道の駅「ならは」でトイレ休憩。

入浴施設もある、非常に豪華な施設でもちろん原発の交付金によるもの。

現在は、楢葉町警察署となっている。

 

17:05、東京電力広野火力発電所近くを通過

この火力発電所の電気もすべて、首都圏に送電されている。

17:30、いわきIC                      【0.05】


17:45、いわき市湯本温泉の「ホテル吹の湯」に到着

 

18:00、近くのコンビニまで新聞を探しに出かける。

この日、鹿児島県の九州電力川内原発が再稼働していた。

月命日の11日を選んで再稼働したのだろうか。

だとしたら、やはり許せない。



ちょっと寄り道 湯本温泉の足の湯と温泉源

 

19:00、夕食。

夕食後、神奈川県の参加者の「交流会」Part2。


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